「学生から社会人へ」
皆さんは、就活という期間を通して、自分自身の将来を考える良い機会に恵まれているわけですが、学生と社会人とは基本的に異なる部分があることを確認しておくことは大切でしょう。
学生の間は、アルバイトなどで生活の一部を支えていた人も多いでしょうが、基本的には生活基盤は親をはじめとした保護者の庇護の下に生活しているのです。それが社会人になることにより、保護者の存在は無くなり、自分自身で基本的生活基盤はもとよりすべての生活に必要な経済的な問題を担わなければならなくなります。
学生に対しては世間の見方は優しいものですが、社会人となると厳しいものに代わります。社会人でありながら経済的に自立していない場合は、一人前とみなされないと考えるべきです。
就職とは既存の会社や団体に職を求めるわけですが、どのような会社を選択するかによって、給料の多寡だけでなく、自分自身が成長できる仕事かどうかなど大いに違いがあります。毎年人気のある企業の話題が報道されますが、人気企業が自分に適しているかどうかは別問題です。
今は規模が小さくても、将来発展する可能性を秘めていたり、特別優れた技術を持っていたり、将来が楽しみな企業もあります。現在の基準ではなく、自分が候補にあげた企業が将来はどんな姿になるかを想定することも必要かもしれません。
それと、これから就職しようと考えている「会社」は、永遠に存続し続けるという事は必ずしもあてはまりません。就職さえすれば安定した生活ができると考えてしまうことは問題です。ひとつのビジネスモデルは永久不滅ではなく寿命があるものだと考えるべきです。
会社にすべてを依存するのではなく、自分自身が実力を蓄えて、就職した会社の新しいビジネスモデルを創り出すくらいの意気込みが必要ではないでしょうか。
今までの「甘さ」から脱却し、就活で自分に合った企業を真剣に選んで下さい。
「一人前の社会人になる」という自覚は、早く持つべきです。
以上
土屋 正五郎(つちや しょうごろう)
中央大学商学部卒業
外資系コンピュータ会社、大手メーカー勤務を経て、コンサルティング会社 アンサーエスシィ を設立。
情報システム、営業、マーケティング、人事総務、IRなど、多方面の業務に携わった経験から、多数の企業において総合的なアドバイザーとして活躍している