「業界研究・企業研究の進め方」
自己分析を通して自分自身が確認できたら、仕事の種類を考える番です。
自分はどのような仕事に適性があるのか、「楽しい」と感じられる仕事は何か?ということを考えましょう。
若いうちは、様々なことに関心を持ち、何がやりたいのかわからない時期があります。明治の俳人正岡子規は、「末は博士か太政大臣」を目指して上京し、勉学に励むなかさまざまなことに興味・関心を持った挙句、俳句の革新ということを成し遂げています。しかし、最初から俳人を目指していたわけではありません。
あなたは何に関心があり、何をやりたいと考えているのでしょうか?
毎年、学生に人気がある企業が話題に上りますが、人気がある企業に就職すれば、自分が仕事にやりがいを感じ、熱中し、他者から評価される業績を残すことができるのでしょうか。多分、企業としては素晴らしくても担当した職務が関心の持てないものであれば、やりがいを感じることは難しいでしょう。
大切なことは、自分が興味・関心を持っている分野のビジネスは何かを考え、そのなかで自分がやりたい仕事に近づける業界や企業を捜せば、自分自身の視点で研究ができるのではないでしょうか。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」の主人公、兄秋山好古は陸軍軍人で日本の騎兵を創設し、弟秋山真之は海軍参謀として対ロシア戦を勝利に導きます。いわば、軍隊という業界のなかでもこのように違いがありますから、現代の業界の中の各企業の違いは大きいですし、ひとつの企業の中の仕事の種類や範囲も大きく異なります。
自分がやりたいことは何かをしっかり考えながら、業界研究、企業研究に取り組まれることを祈ります。
以上
土屋 正五郎(つちや しょうごろう)
中央大学商学部卒業
外資系コンピュータ会社、大手メーカー勤務を経て、コンサルティング会社 アンサーエスシィ を設立。
情報システム、営業、マーケティング、人事総務、IRなど、多方面の業務に携わった経験から、多数の企業において総合的なアドバイザーとして活躍している