「企業を知るということ」
皆さん方が就職しようとしている会社は、ひとつとして同じものは無く、実にさまざまな違いがあります。人が「十人十色」といわれるように会社も一社として同じ会社はありません。たとえば、業界が同じ会社は業種として同じだから似ているかというと、似ている部分よりは異なる部分の方が多いのです。事業ドメインは基本的には同じだとしても、会社の経営理念、方針、事業の特徴、財務内容などすべてが違っています。
つまり、会社はみな違うので自分にあった会社を選ぶのは自分自身だということです。
ひとつの会社の中でキャリアアップしていくと考えて見ましょう。新入社員で入社して、経験を積んで管理職になり、責任ある仕事に挑戦して業績として評価されるものを残す。このように長期的に考えるなら、自分の目指す企業人としてのあるべき姿を実現するまで、会社がどのように発展していくのかを考える必要があるでしょう。
就職を考える段階で、人気企業や業績が良い会社を選択するのはいいことですが、将来に亘って良い会社であり続けることができるかどうかは、誰にもわかりません。数十年先まで確定的に見通すことは困難です。
規模が大きい会社であれば、会社の事業範囲も広く、職種も多いでしょうし、雇用としての安定感もあるでしょう。しかし、自分がやりたいことを任されるようになるまでに時間が掛かるかも知れません。小規模な会社や創業からの年数が少ない会社は、人材が不足していることが多いですから、仕事を早く任される可能性があるでしょう。
現在の企業は、ほとんどの業種で過去から続いている仕事がそのままでは継続できなくなっていることが多く、新しい取り組みをしていなければ、事業そのものが継続できなくなるといっても過言ではないでしょう。
そこで、次のような項目に注目してみましょう。
- 将来役立つ投資をしているか
- 積極的研究をしているか
- 常に新しい取り組みをしているか
「研究」や「投資」は、いずれも本業がしっかりしていてできるものです。
良い会社は現状に満足していることはありません。
以上
土屋 正五郎(つちや しょうごろう)
中央大学商学部卒業
外資系コンピュータ会社、大手メーカー勤務を経て、コンサルティング会社 アンサーエスシィ を設立。
情報システム、営業、マーケティング、人事総務、IRなど、多方面の業務に携わった経験から、多数の企業において総合的なアドバイザーとして活躍している